脊髄は脳から全身に指令を伝える神経の塊です。
ここが事故などで深く損傷してしまうと、その後、体の一部分に命令が行かなくなる、
行きにくくなるため、半身不随などの後遺症が出ることがあります。

現在の医学では最悪背骨を骨折したとしても治療することは可能ですが
脊髄を損傷してしまった場合、理由は不明ですが神経細胞が再生されないため
治療が難しく、再生医療の観点から、日々、研究が続けられています。

京都大学でこのメカニズムを調べたところ、神経細胞を作るのを
阻害する物質を発見したため、これを抑える酵素をラットに投与したところ、
ほぼ一ヵ月後には神経が再生していたと発表しました。

このことが実用されれば「軽度の損傷ならば薬剤で回復ができるかもしれない」ということで
期待がもたれています。

今の科学ではSTAP細胞の不正問題が取りざたされている裏で
確実に研究や科学は進歩しています。
少し前にがん細胞を正常な細胞に戻す方法も発表されましたし、
もっともっと医療は進化するのかもしれません。

脊髄損傷については多くの人達が治療法を求めている症例のひとつですので
早く実用化されることを期待しています。


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